アフガニスタンコーラン焼却デモと大寒波で子供が死亡。

2012年02月29日 14:35

アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構の国際治安支援部隊(ISAF)の兵士がイスラム教の聖典コーランを焼却した事件から4日が経過した24日、アフガニスタンでは群衆がISAFの基地を襲撃するなど、各地で激しい抗議デモが発生した。

オバマ米大統領がバグラム米軍基地で発生したコーラン焼却事件について謝罪し、「故意ではなかった」と釈明。
偶然や事故でコーランが焼却される筈もなく、この釈明で事件を沈静化させる事はできていない。

日本でもクンドゥズ州でのデモの映像が流れていた。
クンドゥズでは米特殊部隊の基地周辺で行われた反米デモの参加者が手投げ弾を投げ込み、米特殊部隊員7人が負傷した。
反米デモの死者30人超えると報じられているが、一方、大寒波でアフガニスタンの子供達が24人も亡くなったというニュースは日本では殆ど報じられていない。
アフガニスタンやイラクというと暑い国をイメージする人が多いが、アフガニスタンの首都カブールは標高も高く、雪が降る事もあるくらい寒い。イラクの首都バグダッドも冬はとても寒かった。

かつてUNHCRと共同で難民をサポートしていたときの写真がある。
102-0237_IMG.jpg
僕と周りのアフガニスタン人の服装を見てもらえれば分かるが、とても寒い。
この写真は国境を渡ったパキスタンのクエッタにある難民キャンプのものだが、カブールはクエッタより寒い。

アフガニスタンで24名もの子供が亡くなったニュースソースは中国の新華社だ。
【新華社/EPA】 25日、アフガニスタンの首都カブールにある難民キャンプで、一家がストーブを囲み、暖を取っていた。現地では寒波が続いており、ここ2週間で同国内の難民キャンプに暮らす子供24人が寒さのため亡くなった。

2010年の時点でカブールにオフィシャルの難民キャンプは存在しなかった。そもそもアフガニスタン国内なので、存在するのはIDP国内避難民キャンプだ。
カブールのUNHCRオフィスに問い合わせたところ、「戦闘や貧困によって地方から出て来た人達が集落を作っている状態はある」との返答だった。
残念な事に2010年以降あちこちから邪魔が入りアフガニスタンに行く事ができていない。

デモや戦闘での死者はニュースになるが、まだまだ未来がある筈の子供達が生き伸びる事ができない事実はニュースになりづらい。
アフガニスタン戦争から既に10年以上が経過しているのに帰還民、国内避難民が生きていくのが難しい現状。
アフガニスタン戦争を肯定し、アフガニスタンに多額の復興支援金をつぎ込む日本は知るべきだ。
カブールの空港ビルは迷子になるくらい大きく、きれいになった。日本のお金で。
僕たちの税金で支払われる復興支援金。
できる事なら失われゆく命をつなぎ止める事に使って欲しい。と僕は思う。
貧しい人達が生きていける状態を作り出す前にインフラだけ整備するのは本末転倒。

アフガニスタン戦争の裏で人々が何に苦しみ、何が足りなかったのか。
宣伝になってしまいますが、よかったら僕たちが作ったDVDを見てやって下さい。

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