リビアの行く末。

2011年10月24日 05:40

長期に渡って独裁政権を続けたカダフィ大佐が拘束、殺害された事によってリビアに自由が戻ったかのような報道が多いが、事はそれほど単純ではない。

そもそも王制だったリビア、勿論、富の分配が平等である筈もなく、リビア国民に反発の気持ちが高まっていた。
そんな時、陸軍士官学校を出たカダフィ大佐がクーデターを起こし王を退陣させた。
この時点ではカダフィ大佐は悪い王様を追っ払った英雄だっただろう。
無血革命によって新たなリビアを作り上げたが、残念な事に新たな政権も国民が望む形にはならなかった。

反政府デモから内戦となり、軍事力では圧倒的な力を持つ政権に対してNATO軍が反政府側を支持する事によってカダフィ政権は崩壊した。

早速リビアの旧王族が「カダフィ体制打倒は長年の夢だった。一国民として国の再建に尽くしたい」王政復古アピールし始めている。

アフガニスタンのケースと似ていないだろうか。
アメリカが嫌うタリバン政権を崩壊させる為に北部同盟に武力支援をする事によってタリバン政権を崩壊に導いた。10年後のアフガニスタンではタリバンが復活しつつある。

リビアの場合、カダフィ大佐の独裁政権が正しかったとは思えない。
圧倒的な軍事力を持つ政権側が反政府勢力に対して攻撃を仕掛けた時にNATO軍が人道的介入と言う事で空爆を行った。反政府勢力が首都を制圧した後もNATO軍はカダフィ派に対して空爆を続けた。これは人道的介入ではありえない。

部族問題、王室の問題を考えると、すぐさまリビアが民主的な国になっていくとは考えがたい。
アフガニスタンの二の舞にだけはしてはいけない。

世界には独裁政権国家が沢山ある。
何故リビアにはNATO軍が介入したのだろうか。
国の名前を挙げだしたらキリがないが、我々日本人が分かりやすい北朝鮮は?ミャンマーは?

カダフィの独裁政権が良かった訳がない。
金正日体制はどうだろう。

国際社会(西側)が認める政権とはその国の国民にとって良い政権ではなく、アメリカ及び西側諸国に脅威とならない政権であると認識すべきだろう。

メディアはリビアが解放されたというニュースだけでなくNATO軍がどのように軍事介入していったかをちゃんと報道すべきだ。







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コメント

  1. 石原進吾 | URL | -

    リビアの真実とは

    西欧の民主主義の名のもとに、侵略を行っているのではないですか?
    アフガニスタン、イラク…そしてリビア

    どれだけ独裁国家であろうとも、国家を尊重せず軍事介入するのは間違っているのではないですか?

    北朝鮮も独裁国家ですが、いくら酷い政治を行っても西欧が軍事介入しない理由は、
    石油や資源がないからです
    侵略するうま味がありません

    西欧諸国が正義でないことは明らかです

  2. Venceremos | URL | OARS9n6I

    Re: リビアの行く末。

    はじめまして
    リビアについて記事を書いている人は自分も含めて多いのですが、両極端な内容が多く、何が真実なのか疑心暗鬼になってしまいます。ここで書かれている内容は、僕の見解に近いので納得出来ました。

    どうやらキーワードはNATOのような気がします。日本のメディアはこの単語をほとんど使わない気がします。キューバのカストロさんもNATOの暴虐ぶりを今年の2月から非難され続けていました。

    これからのご活躍を祈っています。

  3. HIRO | URL | -

    石原さん

    明らかな内政干渉ですね。
    北朝鮮の場合は資源もそうですが、北東アジアの懸念国家として存在してくれた方がアメリカにとって都合が良いという理由もあります。
    おっしゃる通りアフガニスタン、イラク、リビアどれをとっても西欧諸国が正義とは思えません。

  4. HIRO | URL | -

    Venceremos さん

    日本のメディアの偏りはこの数年酷くなっている気がします。
    ご指摘のように日本のメディアはNATOという単語を殆ど使いません。
    メディアにとって一番大切な身内批判ができていないです。
    何が正しいかではなく、双方からの見解をちゃんと報道できれば良いのですが。。
    >これからのご活躍を祈っています。
    ありがとうございます。
    僕たちフリーランスが活躍できる場が日本から消えつつありますが、発信媒体のブログだけは死守したいと思っています。

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