僕の母

2011年07月08日 07:44

間に合った!
夜中に妹から電話をもらった時、もう動く母に会うのは無理だと思った。
母はまだこちら側にいてくれた。

この後、何度あるか分からないが、一度目の峠は越えたようだ。

我が母は美登里という。

黙って行ったイラク戦争。
近所のおばさんから「おたくの息子さん戦争のテレビに出てるよ」って言われビックリしたそうだ。

バグダッドから衛星携帯で電話した時
「あんたまた危ない所行ってー!」
「あんたがやりたい事は分かっているから頑張りなさい。ただ、親より先に死んじゃいけないよ」と気丈に話た凄い母。
後で妹から聞かされた。
電話を切ってから大泣きしたそうだ。

今度は僕の番だ。
眠る母の手を握ると鼓動を感じる。
物心ついてから初めてだろう。母の頬にキスをした。

溢れそうになる涙。

バグダッドにいる時、電話で母が泣いたら僕は冷静な判断ができなかったと思う。

胃が痛い、吐きそうだ。

戦場カメラマンなどして、どれほど母を苦しめてしまったか、今頃思う。

母から見える位置に自分の写真をぶら下げてみた。

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コメント

  1. 中村U子 | URL | S2hV0GyI

    Re: 僕の母

    お母様が久保田さんを認識なさったとtwitterで読みました。
    何よりの親孝行だと思います。
    辛いことがあったとしても、久保田さんのような息子を持てたことは、お母様にとっても誇りなのでは、と推察いたします。
    もっと親孝行なされる機会が続きますように。

  2. | |

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