日本人の年齢感。

2011年06月22日 15:03

岐阜県での講演ツアーを終え、ようやく東京に帰って来た。
昨日は友人のカメラマンがとある雑誌社を紹介してくれた。
僕より年上のカメラマンだが、「久保田さんが撮影した素晴らしい写真はもっと世の中に出さなきゃだめですよ」
と何度も言ってくれる。

都心の暑さではなく、テレで汗が一杯でてきた。

フォトジャーナリストを職業とするのはとても難しい。
大手マスコミの人が「ネタ」だと思う事と、伝わっていないから伝えたいと僕が思う事柄にはかなりのギャップがあるケースが多い。

震災後、日本のマスコミは被災地のニュース、原発のニュース、内閣のニュースにしぼられてしまった。

関東にも放射性物質が飛来する中、海外での出来事はそれこそ対岸の火事かもしれない、が、世界はつながっている。世界が日本に注目してくれているのに日本人が内側にだけ目線を注いでいると世界の大きな流れを読めなくなる。

なんとか年内にイエメンとバングラディッシュに行きたい。
先日、講演で「戦地に行って怖い思いや嫌な思いをする事はありませんか?」と質問された。
皆無ではない、が、不思議なくらい現場に行くと色々な人が助けてくれてトラブルがトラブルにならない。
何が一番辛いって。
自分がウォッチしている国が動き出し、取材に行くタイミングが来たのにも関わらず渡航費を捻出できずに取材に赴けない事だ。

写真集やDVDを地道に販売するだけじゃなく、本当に応援してくれる「たにまち」を見つけなければならない時期にきたかもしれない。
本当は、、取材結果が大手マスコミに使われてそのギャランティーで次の取材に行くのが本筋なのだが。

先出の友人のカメラマンの友人は大手メーカーのD○○の会長がポケットマネーで支援してくれ、今はメーカーがスポンサーとなって支援してくれているそうだ。

渡航費を稼ぐ為に日本国内でも撮影を増やさなきゃと思ってmixiのコミュを見ていたら、学校写真のカメラマンの募集があった。mixiにしては珍しくギャラも相場に近い。
これはいいかも!
と思って読み進めて行くと年齢○○才以下と書いてあった。
が~ん。僕ダメじゃん。
その年齢はカメラマンとしては一番働き盛りの年齢なのだが。。
学校ー子供と接するー若いカメラマンが良い。ということなのかな~。と思い諦めた。

僕たちカメラマンに定年はない、それどころか手が震えて写真撮れないんじゃない?って人でさえ現役写真家を続けていたりする。
写真家は良いがカメラマンは歳が重要なファクターなのかもしれない。
近年、自分より年下の編集者がボチボチ増えて来た。
僕自身は相手が仕事できる人であれば年上でも年下でもあまり意識しないのだが、年上のカメラマンはお願いしづらいですよ。あ、久保田さんは別ですが。と聞く事もしばしば。

一般職の人達はもっと大変だと思う。
会社が倒産したり、首を切られたりして次の職を探そうとしても求人情報紙には35歳位まで。40歳位まで。
と書かれていたりする。
この位がポイントなのだが、平等を訴えるために35歳までとは書かない。
でも35歳位までと書いてあったら40歳の人は応募できないだろう。

ロスに住む僕の友人のおじいちゃんはもうすぐ80歳になるのに未だに元気で掃除の仕事をしている。
80歳近くのおじいちゃんが孫でもおかしくない20代の若者と一緒に仕事をしている。
日本ではなかなかできないだろう。
健康で働きたくても年齢条件が合わずに働けない人が沢山いる。
この先日本はますます高齢化が進み、就業人口が減少していったら、やはり日本は自分自身を支えきれずにつぶれてしまうだろう。
僕もアルバイトしたくなったら年齢詐称しなければならなくなりつつある。
久保田弘信の作品ショップ









スポンサーサイト


コメント

  1. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kubotahironobu.blog53.fc2.com/tb.php/435-05d6e43d
この記事へのトラックバック


最新記事