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世界のいまを伝えたい

2020年09月14日 21:50

写真集を三冊出版し、いつの日か本を書いてみたいと思っていた。

アフガニスタン戦争を取材した後、本を書いてみたはどうか?と言うオファーがあった。
今ならアフガニスタン関連の本は売れるから、と。
その時の僕はアフガニスタンの事を書く勇気がなかった。
たかだか、数年訪れただけではアフガニスタンは謎が多すぎて、わからない事だらけの国だったから。

その時から10年以上が経過し、再び本を書く機会が訪れた。
オファーを頂いたのは汐文社。
申し訳ないことに、知らない出版社だった。
はだしのゲンを出版した出版社だと聞き、児童出版から僕の本?
とビックリした。
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編集者となんども打ち合わせを繰り返し、小学校の高学年から中学生くらいだ読める本だけど、内容を手加減しなくて良いと言うことで人生初の文章がメインの本を汐文社から出させてもらうことにした。

何故ジャーナリストになったのか、ジャーナリストとして伝えなければならないという想い、伝えることへの迷い、伝えることの辛さ、、などなど
国際報道が少ない日本では伝えることができない、世界で起きている悲劇がたくさんあること、一冊の本でどれほどのことが伝えられたのか、ページ数を2倍にしたいくらいの気持ちだった。

「世界のいまを伝えたい」出版から一年半が経過した昨今。
一通の手紙が届いた。
IMG_4668_20200914211539ff5.jpg
「世界のいまを伝えたい」が点訳され、目の不自由な人たちが読めるようになるらしい。

著作権法37条1項によって点字になっても印税は発生しないらしいが、そんなの全く要らないです。
点訳される本がどのように選出されているのか、年間でどれほどの本が点訳されているのか、僕は何も知らないけど、
数ある本の中で点訳してもらえる、目が不自由な人が読める本になる。
こんな光栄なことはないと思う。

僕が現地で見てきた映像は目の不自由な人たちに届ける術がないけど、僕が経験してきたこと、現地の人たちの想いはお届けできる。

ご縁があって、聴覚障害がある人たちに講演をしたことはあったけど、恥ずかしながら、点字の事を意識したことがなかった。
目が見えないからこそ、指先から伝わる文字で現地を思い描いてもらえたら、、
一人のジャーナリストとして、こんな幸せはない。



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