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チェコのワイン

2020年08月03日 15:31

日本人にとって有名なワインというと、やっぱり一番はフランス。
次にイタリア、スペインという順番だろうか。
東欧のブルガリアやルーマニアのワインも美味しいのだが、日本への輸入量はまだまだ少なく、知名度も薄い。
ワインの値段はその美味しさだけに起因せず、知名度などが大きく影響してくる。
と、いうことは同じ値段で知名度が低く美味しいワインに巡り会えれば幸せ。

オーストリアのワインはそこそこ有名だが、チェコとなるとワインのイメージを持つ人は少ないだろう。
そのチェコのワインに巡り合う機会があった。
オーストリアとの国境近くの村。

小さなホテルの地下にカーブがあった。
僕がチェコのワインを飲んで美味しい!と感動していたら、ホテルの人が地下のカーブに連れて行ってくれた。
IMG_1462.jpg
地下にはびっくりするくらいの広いカーブがあった。
レンガから水が滴り落ちていて、ちょっと肌寒い。
ワインが眠るには最高の環境。
IMG_1465.jpg
ホテルの人が樽から直接ワインを出して、何種類も試飲させてくれ、僕にも樽からワインを出すのを経験させてくれた。
あれこれワインを飲ませてもらい、なんだかんだで1時間以上カーブの中にいた。
IMG_1467.jpg
カーブを探検していて、年代物のワインが積み上げられているのを発見した。
IMG_1464.jpg
その中になんと!1945年のワインを発見した。
「これすごいじゃん、もし飲むとしたら、いくらかな〜」と聞くと、
「そんなのもうピーク過ぎちゃっているから、値段なんてつけられないし、こっちの方が美味しいよ!」と新たなワインを試飲させてくれた。
1945年のワインが気になって仕方ない僕。
ホテルの人が「そんなに飲みたいの〜」と聞いてきた。
「だって、この年代のワインなんてお目にかかれないし、僕は貧乏だけど100$でも飲みたいよ」
というと、ホテルの人は
「本当にワイン好きなんだね〜、良いよ開けてあげるよ」
「マジ、マジ?でもいくら?」と心配する僕。
ホテルの人は「言ったろう!こんなの値段つけられないよ」
それは貴重ですから。。
「つまりタダだよ」とカビがついたラベルを拭き、あっという間に抜栓してくれた。
1945年!
戦争の中でも生き延びたワイン。
もう限りなく水に近い味かと思いきや、ちゃんとワインの味だった。
例えようがないが、40年もののバローロを飲んだ時に近い雰囲気だったかもしれない。

ホテルの人ももちろんワインを愛していて、その歴史、時間をゆっくりと味わっていた。
今まで酔って、陽気に話していた3人が、1945年のワインを飲みきるまで、静かになっていた。
そうなれるメンバーだから開けてもらいたのだと思う。

日本人が訪れることがほとんどないであろう村。
そんな村で最高のチェコ人とチェコワインに出会えたことを幸せに思う。

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