ジャララバードの優しさチップス

2010年03月24日 01:51

mixiに書いた日記。
ジャーナリスト久保田の公式ブログと言ってしまっているので、いつもはできるだけ私情をはさまないようにしている。
注)この日記はジャーナリストしてではなく一人の人間久保田弘信として書いています。
読みたくない人は飛ばして下さい。

ジャララバード最後の夜。
そりゃ~勝負して外食に行くでしょ!

ホテルから少し遠いけど、どうしても忘れられない味のチキンスープやさんに行く。
スープやのお兄ちゃんは勿論僕のことを覚えていてくれ、まずは挨拶、握手。
そしてチキンスープとゆで卵、鶏肉をたのむ。
チキンスープ
カメラを持ち歩けないのでI phoneでの撮影

隣のカバーブやさんに2本カバーブをたのむ。

帰り際にフライドポテトを売っているババ(おじいさん)の屋台に立ち寄り、100gもいらないけど、少しだけチップス下さいとファルシーでたのむ。
このババはパシュトゥーしか話せない。
このくらいでいいか?と身振り手振りで新聞紙に包んでくれた。
チャンデ カルダー?と聞くと、いらないよ!持って行きなさいと満面の笑顔で言ってくれた。
チップス7
ババがくれたチップス

嬉しさに涙がこぼれそうになる。ババにお別れを言いたい、明日カブールへ行く。また会えますように、と。
セキュリティーの事を考えると言えなかった。

こんな優しい人たちの国を誰が戦争にした!
誰がテロが頻発する状態にした!
一人の人として、一人のジャーナリストとして許さない!
報道という武器でとことん伝えてやる!

アジーズがいないから食事に出かけのもこわい。
でも、アジーズがいたら、この人達とこんなに仲良くなれなかったと思う。
片言のファルシーで会話するしかない、ジャララバードの人たちはパシュトゥー語がメイン。

言葉が通じないからこそお互いに一生懸命近づこうとするのかもしれない。
アジーズがいなくなって改めて気がついた。

命がけで、体当たりでその国とその国の人たちに向かって行かなきゃ見えないものがある。

コーディネーターと通訳を使って取材するジャーナリストにアフガニスタンの真の姿が見えるわけがない。
アフガニスタンは戦争だけの国じゃない。
僕のラストミッション。
精一杯伝える。




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コメント

  1. がちゃぴん | URL | -

    Re: ジャララバードの優しさチップス

    久保田さんの今までのパキスタン・アフガニスタン取材日記の中で一番胸に響く日記でした。
    感情的で個人的な意見かもしれませんが、人の心を感じ取る感性のない人にジャーナリストでいてほしくないなと思います。
    だけどその思いをぶつけるだけでもいけないジャーナリストという仕事は本当に難しい仕事ですね。

  2. GIBSON1 | URL | 3qDLwVWo

    Re: ジャララバードの優しさチップス

    久保田様

    GIBOSN1です。

    初めてコメントさせていただきます。

    そして初めてブログを見させていただきました。

    胸が痛いですね。

    誰も戦争なんかしたくないのに。。

    影ながら応援させていただきます。

    くれぐれもどうかお体にはお気をつけくださいませ。

    失礼します。

  3. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  4. アニラ | URL | INTzS.n2

    Re: ジャララバードの優しさチップス

    私もババのチップスが食べたい。
    鼻が…痛い、胸が痛い。
    くやしい。何もできないから。

  5. HIRO | URL | -

    がちゃぴんさん

    人の心を感じる感性のないジャーナリストなんて
    いないと思いますよ。
    伝える媒体がそれを望まないからフォーカスポイントが
    ずれていくんだと思います。

  6. HIRO | URL | -

    GIBOSIN1さん

    丁寧なコメントありがとうございます。
    > 誰も戦争なんかしたくないのに。。
    そんな思いが少しでも伝わればありがたいです。

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