出会えなかった友。

2009年02月24日 03:03

前、日記に登場した小口氏。
その小口宅に泊めてもらった。
小口氏と初めて会う次男(スノボチャンプ)と奥さん、そして僕の4人で夜中までお話しした。
次男のマサヒロ君は僕が羨ましいと思うくらいいい瞳をしている。
何かで一番になった人の瞳は違う。
小口氏は「若い頃、やんちゃしてくれて、かみさんをよく泣かせたんだよ」という。
そんな時期があって今の彼があるのだと感じた。
息子のスノーボードの為に家一軒分くらいのお金を使ったそうだ。
まだまだマイナースポーツであるスノーボードはスポンサーも付きにくく、
遠征費用が大変なようだ。
そこそこ裕福な家庭だから子供の頃からスノボを経験することができ、なおかつ大会にもでれた。
あるめん羨ましいと思う。が、しかし、我が家が裕福で子供の頃からスポーツをやらせてもらえたとして、
僕が何かのスポーツで一番になれたかというと、おそらく無理だったと思う。
マサヒロ君は筋トレさえ殆どしないそうで、才能とその才能を生かせる環境に生まれついた
ラッキーボーイだ。

小口家には長男がいた。
長男もスノボをやり、全日本で一番に輝いた経験もある、これまた才能を持った青年。
長男は山登りもやり、将来親父さんとK2に登頂するのが夢だったようだ。
しかし、残念なことに山で事故に遭い、27年の短い人生を終えてしまった。
奥さんが、タカヒロ(長男)にも会って欲しかったわ。と僕に言った。
僕はその長男の思い出がいっぱい詰まった仏間に泊めてもらった。
部屋にはタカヒロ君の写真があちこちにあり、彼の優しい性格が偲ばれる。
午前4時近くまで家族で話していて、とても眠かったが、タカヒロ君とだけお話しせずに眠る気にはなれなかった。
タカヒロ君の部屋には彼が書いた言葉が残っていた。山を登る彼の想いか、
「死への覚悟」という言葉があった。

僕はアフガニスタンに取材に出かける頃30歳を超えてから「死への覚悟」ができた。
20代にして「死への覚悟」を持ち、とても優しそうなタカヒロ君に会ってみたかった。
人生は長さじゃないと僕は常日頃思う。自分がすべき事が見つからず、漫然と長生きするより、やりたいことに向かって
ひたすら走り続けた人生の方が濃度が濃いと思う。
それでももう少し長生きして欲しかったと思うのは僕の欲だろうか。
出会えなかった友を想いながら仏壇に頭を向けて眠る。
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