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イラク戦争から12年

2015年07月31日 07:30

2003年3月20日イラク時間で朝5時過ぎだっただろうか、一発の巡行ミサイルの着弾からイラク戦争は始まった。

多くのジャーナリストが戦争が始まってからバグダッドに入ってきた。
なかには3000$以上払ってやってきたジャーナリストも。

僕は仲間と一緒に開戦一ヶ月前からイラクに滞在していた。
アエロフロートでモスクワ経由でシリアへ。
シリアからバスで国境を渡りイラクに入った。

その懐かしい写真を友人がFBにアップした。
Wシリア_n
誰が撮影してくれたか記憶にないが、バスの暖房が効かずとても寒い思いをしながらイラク入りした時の写真だ。
だいたいこんな写真をアップすると久保田さんわか〜い!と言われる。
そりゃそうでしょ〜
10年も前ですよ。

今思えば、日本のフリージャーナリストが活躍できた最後の戦争だ。
日本の大手メディアのコンプライアンスという理解不能な言葉によってフリージャーナリストが撮ってきた貴重な映像と理解されても使われない、使いずらい時代がやってきた。
それと共に「自己責任論」。
日本という国に迷惑をかけるような取材はすべきでない。という論調。

ジャーナリストが現場に行かなかったらどうやって情報を得るのだろう。
APやロイターからの輸入?

国会では安保法制が問題になっている。
憲法の解釈を変えてでも集団的自衛権を行使するのが大切だと。
国の安全を同盟国にお任せっきりではよろしくないと。
多少の危険があっても日本人が立ち上がらなければと。

報道は海外にお任せっきりで日本のジャーナリストは安全地帯から情報をもらうだけで良いのだろうか。
なんとも無責任に思えるが。。

日本の官房長官は後藤さんの勇気を「蛮勇」と言った。
米国のケリー国務長官は「ジャーナリズムには危険が伴い、リスクを完全に取り除く方法はない。唯一の例外は沈黙を守る事だが、これは降伏だ。何が起きているか世界に伝わる必要がある。沈黙は独裁者や圧政者に力を与える」と語った。

情報が正しく届かなくなった時、戦争は起きる。
反政府的な意見を持つメディアは潰した方が良いという自民党お勉強会での発言。
日本のジャーナリズムはどちらに進むのか、日本人はどちらを選ぶのか。


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