ペシュメルガの最前線。

2014年09月08日 01:00

ISISとペシュメルガの最前線を2カ所訪れた。
先のブログにあるザルティック山の前線はある面、メジャーな前線。
速報、9月5〜6日ペシュメルガの戦果。
ペシュメルガのメイン部隊が米軍との共同作戦でISISを追いつめている前線。
それ故ジャーナリストの取材も多い。

一方僕が訪れたもう一つの前線はペシュメルガの部隊も小さく、指揮官はかなり歳とった人だった。
w3010 のコピー
この前線を訪れた海外のジャーナリストは僕が初めてだったらしい。
目立たない、普通の民兵に近いペシュメルガの兵士がいる前線。

一方で、ザルティック山をISISから取り返した事で多くのジャーナリストが取材に訪れる前線。
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ペシュメルガの人達はとても気さくで、訪れた日本人ジャーナリストを珍しく思い、一緒に写真を撮って欲しい、と言う人が後をたたない。

兵士が持つ武器、前線の派手さを考えるとザルティック山の前線の方が危険度が高いと思われがちだが、実は真逆だ。
ザルティック山を訪れたのはペシュメルガが取り返してから1日後。
インタビューの最中にも何発かミサイルが着弾しているが、正直、当たる気配は感じない。

目立たない前線は川を挟んで対岸にISISが展開している。
w2337.jpg
橋自体はISISが中央部を破壊したため、車で走行する事は不可能だが、人が通る事はできるし、川を渡ってくる事はとてもイージーだ。
双眼鏡を借りて対岸を見ると人影こそ確認できないが、車が移動しているのが確認できる。
動くISISを見るとさすがに鳥肌がたつ。

僕が前に出過ぎるとISISのスナイパーが狙っているからさがれ!と言われた。
川の対岸からの距離を考えると3キロ近くあり、そうそう当たる距離ではないのだが。

こちら(ペシュメルガ)はどこにスナイパーを配置しているのですか?と聞くと、スナイパーライフルがないから、こちらにはスナイパーがいない!という答えが帰って来た。
橋のたもとにはイラク軍も展開していたので、イラク軍にスナイパーがいると信じる。

かつてロバートキャパが言った。
「最前線は危険度が高い割にそれらしい写真が撮影できない」と。
キャパが最前線で撮影した写真は使われず、パラシュートの降下訓練の写真が使われた。

時が流れても、現状は変わらない。
現場にいるジャーナリストにとって鳥肌が立つような場所でも、撮影された写真から危険が感じられない事が多々ある。



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