建設途中のビルで暮らすIDP

2014年09月05日 14:00

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IDPの人達が建設途中のビルで暮らしている。
安全かといえば、決して安全とは言えない場所。

しかし、17万人ものIDPが避難してきている状況下で、少しでも使える建物を使うしか方法がないのが現状だ。
柵もない、階段もちょっと足を踏み外せば下まで落ちてしまう。
そんな場所を子供達が走り回っている。

ビルの避難所には共同の炊事場が二カ所あった。
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日常生活の中で使っている水、ガス、電気がいかに貴重かと思う。
僕が滞在しているアルビル市内でさえ、今日も水がない。

避難所はかなりシステマティックに運営されていて、避難民の中からボランティアで配給をする人、食事をつくる人が発生している。
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大鍋で食事を作っているシーンを撮影させてもらった。
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食事を作っているこの家族。
昔イラクの首都バグダッドに住んでいたそうだ。

バグダッドの治安が悪化し、仕方なくモースルに移り住んだ。
モースルも決して安定した場所ではなかったが、6月に突然ISISに占領されてしまい、着の身着のままでアルビルに避難してきた。

今と比べたらサダム・フセインの時代の方が良かった。
そんな言葉があちこちから聞かれる。

大量破壊兵器を保持しているという疑惑で始まったイラク戦争。
英米による占領政策は失敗に終わり、宗派間の対立と治安の悪化だけを残してしまった。

この家族に限らず、多くのイラク人が、その人生の中で二度、三度と避難生活を送っている。
その原因を作ったイラク戦争。
その戦争を支持した日本にも責任がある。

今、イラク北部のいくつかの都市で日本のNGOが難民、避難民支援をしている。
彼等の活動が唯一の償いかと思う。
日本ではあまりニュースがなく、多くの人が知らない現状だが、遠くの国の無関係な事件ではないと知って欲しい。

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