ジャーナリストとしての発言。

2014年08月19日 01:47

邦人がシリアで拘束された事でコメントを求められたりする。
僕が拘束された人と知り合いであれば(かつてアフガニスタンで拘束された常岡氏のように)答えられる事もあるが、全く知らない人。

そして、今回急浮上したPMCに関しても僕は存在こそ知れ、日本人が関与しているとは全くしらなかった。
ISISに関しても、日本で受け取る情報だけで、彼等と接触した事はない。
アフガニスタンのタリバンに関してなら多少はお話しできるが。。

一人の日本人が拘束された事は最初衝撃のニュースとして伝わったが、あっという間にワイドショーネタになっていく。

僕はジャーナリストとして人の批判をあまりしないし、したくない。
100人の人がいれば100の常識があり、100の正義が存在する。
ブログでもそうだが、ジャーナリストの発言は重い。
故に僕は断定的にものを書かないようにしている。

人の命は重い。
それを「ほぼ処刑されているとみて間違いないだろう」と語るのはジャーナリストの仕事なのか。
そして、僕が目を疑ったのは「ISISに捕まったら、ほぼ、やられてしまう。タリバンよりひどいやつらですから」のコメント。

僕より影響力のあるジャーナリストがこういうコメントを残すのが信じられない。
読者はどう思うだろう?
中東情勢に詳しいジャーナリストが語った上記の文章。

ISISとタリバンを比較して論ずる事の意味が理解できない。
ご本人にとって、双方とも反政府武装勢力というカテゴリーに入っているのか。

90年代にタリバンに接触した経験がある人なら、こんな文章にはならない。
日本でアルカイダもタリバンもISISも同じようにしか理解されないのは日本のメデイアに責任があると思う。

かつてイラクに行った時、僕にとってサダム・フセインは独裁政権を続ける怖い人!というイメージだった。
ところが、戦後のイラクで、サダムがいなくなった事を喜んでいたイラク人でさえ「サダムの時代の方が良かった」と多くの人が愚痴をこぼした。
人違えば正義は違う、同じ人でも時が違えば正義が違ってくる。

内戦が長く続いたアフガニスタンではどの部族もどの将軍も敵対する勢力を虐殺してきた。
日本では評判が良くなかったドスタム将軍も地元では勿論ヒーローだった。
マザリシャリフの空港にはマスード将軍の写真が飾られていたが、カンダハルではタリバンを応援する人が多い。
すべてを把握する事は難しいが安易な表現が大きな誤解を生む事もある。
思想家でも評論家でもないジャーナリストとしての発言の重さを思う。

久保田ショップ




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