フリージャーナリストの行方

2014年07月30日 11:49

イラク戦争以来、10年振りに写真家の村田真一さんと再会した。
JIM-NETが主催するトークイベントに参加し、村田さんやイラクから来た医師の話を聞いた。

日頃、舞台に立つ機会が多い僕だが、たまには観客席に座るのも勉強になって良い。
映像スクリーンの位置が低くて、後ろの方にすわっている人は見えづらいとか、マイクの音声とか、良い所、悪い所、いろいろと気がつく。

会ば無事終了した後、当然のように村田さんの所には個人的にお話したい人が集まる。
僕としては一番に「お久しぶりです〜」と駆け寄りたいところだが、人の波が引くのを待つ。
そろそろ、会場から出なければならない頃、ようやく人の波が落ち着いた。

10年という歳月は長い。
村田さんは独特の風貌を持った人だから良いが、僕など、普通のお兄さんにしか見えない。
僕自身、良く経験する事だが、相手は僕を知っていてくれたり、覚えていてくれても、僕は「あれ?この人誰だっけ」なんて事が多々ある。
「お久しぶりです〜」って声かけて、あれ?って顔されたらショックだな〜などと思いつつ村田さんのところへ。一流の写真家は視野が広いし、人の動きをよく見ている。
僕が声をかける前に村田さんが僕に気づき、「お〜久保田さんお久しぶりです〜」と声をかけてくれた。

村田さんも、僕も今年、約10年振りにイラクを訪れていて、お互いに10年振りに日本で再会できた。
村田さんは僕より少し上の世代の人で、ヤンマガだったかな〜?後ろの方にカラーページで戦地からの報道のt句集ページを持っていたり、ちゃんと紙媒体で食えていた人だ。

戦場カメラマンは僕も含め、写真上手じゃなくて、被写体や、人が行けない場所だから写真が売れていたりするが、村田さんの写真はキレる。
同じ場所にいたからこそ、分かるが、あの状況でこの光を見たか?と感動する事が多々ある。
カメラマンじゃなく写真家と呼べる人だ。

そんな村田さんでさえ、近年、写真を扱ってくれる媒体がなくて、生きてゆくのがやっとで、なかなか取材に行けていないという。
そっか〜僕だけじゃなくて、村田さんレヴェルでもジャーナリストとして行きのるのは大変なんだ〜。
と、少し安心してしまった。

僕があまりにも報道にピュアでこだわりすぎていて、現在の媒体の人と性格が合わなくて、仕事貰えてないのかな〜と反省する事もあったから。。

村田さんのような一流の人が現場に行く事ができず、日本で細々と取材に行く為の資金稼ぎをしなければならない状況は日本のジャーナリズム界にとって大きな損失だ。

フリージャーナリストの行方2へ続く
久保田ショップ

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://kubotahironobu.blog53.fc2.com/tb.php/1285-d1e245a3
    この記事へのトラックバック


    最新記事