偽りの笑顔

2014年03月21日 18:00

最近、頭の動きが活発で寝ている間に原稿を書いたりする。
原稿のセンテンスが浮かんだ後に「偽りの笑顔」というブログのタイトルが思い浮かんだ。

原稿の締め切りが近くなると、移動中も、お風呂の中でも、睡眠中でも原稿の事を考えてしまう僕。
以前は起きた瞬間に寝ている間に考えたセンテンスを忘れてしまう事があり、枕元にメモをおいて置いた。
朝起きると、僕の汚い字でセンテンスが書かれてあって、自分が書いたのに、なんだか徳した気分。

最近は人の名前が思い出せなかったり、記憶力が落ちたかと思いきや、寝ている間の記憶は完璧で、おきた瞬間から夢の中で考えた原稿を書く事ができる。

昨夜、浮かんだのが、「偽りの笑顔」。
日本人は「偽りの笑顔」が上手だよね〜って夢の中で僕が話していた。
嬉しくないのに、本当はイヤなのに、本当は怒っているのに「偽りの笑顔」を上手に出せる。

僕が出会って来た海外の人達は喜怒哀楽を素直に表現している。
いいことがあったり、思い出したらちょっと笑顔であるく人。
時折、僕もあるのだが、日本でにんまり思い出し笑いしながら歩いたら、かなり変人扱い。
本当はニンマリしたいのに、あえてクールフェイスで歩く。
これが心に良い影響を及ぼすわけがない。

夢の中で日本人は「偽りの笑顔」が上手だよね〜と言っていたが、実は自分自身も「偽りの笑顔」だと知っていた。
昨年から今年にかけて僕は多くの友を失った。
そのうち2人は、一緒にいた時間こそ短いが親友と呼べる友。
時代が進化し、メールで、FBで訃報が届く。
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自由シリア軍の前線にいた友。
本当は、こんないい笑顔の友だったと写真を見てもらいたい。
が、シリアの現状を考えると彼の笑顔はネットに出せない。

5〜6キロ先に政府軍の基地があり、いつ何があってもおかしくない場所。
それなのに、僕はまた彼と会えると思っていた。
前線にいて、銃を持って、なんでこんな最高の笑顔を出せるのだろう。
もっと色々話したかった。

そんな訃報を受け取った後に笑顔でいられるわけがない、のだが、僕も「偽りの笑顔」で対応している。
時折、ちゃんと笑顔だせているかな〜と心の中でチェックしたりもする。
思い切り泣きたい、思い切り怒りをぶちまけたい。
それを我慢するのが美徳とされる日本。

僕も僕の仲間も多くの友を現場で亡くしている。
亡くなった人は戻ってこない。
僕たちに出来る事は「伝える事」。
それすらも続けるのが難しくなってしまった昨今。

夢に出ている彼等に僕はいつも謝っている。
「頑張っているよ、でもこれ以上無理かも」

「冗談じゃない。お前は伝え続ける義務があるんだよ〜!」って怒ってくれたらどれほど楽か。
彼等はいつも何も言わず笑顔で僕を見つめる。
亡くした友を想い、ブログを書きながら涙する僕。

外へ出たら「偽りの笑顔」で歩く僕。


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