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Suicide car bomb attack hits Iraq's Erbil イラクのアルビルで自動車爆弾事件

2014年11月20日 14:44

11月19日ついにアルビル市内中心部で自動車爆弾事件が起きてしまった。
攻撃者を含め、少なくとも6人が死亡、十数人が負傷した模様。
自動車爆弾事件が起きたのは、9月にペシュメルガの従軍取材をお願いする為に役所をたらい回しになり訪れた場所のすぐ近く。
ALJAZEERA
イラク北部のクルディスタン、特にアルビルは03’のイラク戦争以来大きなトラブルがなく、外資が入り発展し続けて来たエリアだ。
アルジャジーラではvery well-secured areaと表現されている。
2014年8月、モースルを占拠したISISがアルビル市内まであと30キロの場所まで進軍してきていた。

イラク、及び、クルディスタン政府は再三に渡ってアメリカに支援を要求し、ついに米軍による支援空爆が始まった。
ペシュメルガとISISの最前線の取材に赴いた9月6日。
ペシュメルガは米軍の支援空爆によって、モースルまで後30キロの場所までを取り返していた。
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前線のペシュメルガは戦勝気分。
w9734.jpg
しかし、彼等の武器、制服は統一されてなく、武器を自腹で購入してやってきている兵士も多い。
w3055_20141120141545877.jpg
勝ち戦を報道されたいのはどこの軍も同じ。
コマンダーが僕を呼んで、一緒に記念写真を撮って欲しい!と依頼してくるくらい。

アフガニスタン戦争の時もそうだったが、米軍が空爆を開始したら大人と子供のケンカくらいの差がついてしまう。ISISとしては最終的にモースルの人質を盾に戦うか、散発的なテロを繰り返すしかなくなる。
ISISに限らず、アンチクルディスタン勢力の流入を防ぐため、アルビルに入る主要ルートにはいくつもの検問所がある。
DSCN3013.jpg
アルビルから出て行くのは簡単だが入る時はチェックが厳しい。
キルクークからアルビルに入る時など、チェックポイントでは車に乗っている人全員が降ろされ、車内を入念にチェックしていて、1時間近く検問所の大渋滞に巻き込まれた。

それだけ厳重なチェックをしていても自動車爆弾事件が起きてしまう。
今まで安全だと思われていたアルビル。
実際イラク北部だけは安定と発展を続けて来ていた。

シリア難民と国内避難民で溢れかえり、日本のNGOも新たに支援の手を伸ばす予定のアルビル。
こんな事件が起きてしまうとセキュリティーに厳しい日本のNGOは活動が難しくなってしまう。

イラク北部クルディスタンのシリア難民、国内避難民、経済状況に関するニュースをテレビで報道したいと思っていた矢先、解散、総選挙。
テレビとしては日本人に関心が薄いイラクの報道をやっている場合ではないだろう。
選挙が終わり、落ち着いた頃には「ちょっと古いニュースですね〜」と言われてしまうだろう。

日本としてシリア難民支援に何十億円支出してもニュースにはならない。
70万人を越える国内避難民を支援している日本のNGO、その活動資金の一部は僕たちの税金だけど。
そんな事は知りたい人が知れば良い。

そんな一部の人かもしれないけど、知りたい人の為にブログとはいえ、情報発信を。。

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コメント

  1. Re:Suicide car bomb attack hits Iraq's Erbil イラクのアルビルで自動車爆弾事件

    先日は八王子学生寮にお越しいただきありがとうございます。
    ところで、長良9条の会のDVDを皆で観る、映画会の「チラシ」のコメントをお願いします。
    この度はポストカードを注文しました。よろしく。井口篤郎。

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